東京郊外の静かな住宅街にある、昔ながらの一軒家。
「ミニケアホーム きみさんち」は、
認知症の症状のある人たちが暮らすグループホームです。
施設管理者の志寒浩二さんは15年間、ここで暮らす人たちの老いと、
さまざまな人間模様を見つめてきました。
介護のしごとを支える
ゆるやかに、ともに月日を
ミニケアホーム きみさんち(東京都練馬区)
<その人らしく生を全うする>
「きみさんち」はかつて、山下きみさんの暮らす家でした。
認知症のきみさんを介護した息子さんが、きみさんの亡くなったあと、
知人の林田俊弘さん(NPO法人「ミニケアホーム きみさんち」代表)に家ごと託したのです。
1999年に宅老所としてスタートし、翌年の介護保険制度の開始に伴いグループホームとなりました。
入居者の定員は6人。
程度に差はありますが、認知症の症状のある人たちが、職員のサポートを受けながらみんなで暮らしています。
お邪魔するのは、2017年5月号「尊厳を守る介護」の取材以来5年ぶり。
「あのとき取材してもらったKさんは今年、亡くなられました」。
そう話すのは、施設管理者で介護支援専門員・介護福祉士の志寒浩二さん。
「Kさんはご病気で、身体も悪かったんです。
それでも、むくんだ手でいっしょに洗濯物を畳んでくれました。
いつも笑顔の方で、住み込みのお手伝いさんだと自分で思い込んでいたんです。
その姿を見て、命のあり方を考えさせられました。
残り少ない時間のなか、その人らしく生を全うしている。
そのなかで、その方が最大限幸せになるためにどうしたらいいのか。
そこに介護の仕事の尊さと喜びがあると感じました」
・・・続きは
パルシステムが発行する地域と暮らしの課題解決マガジン
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