
理事長 吉中由紀
メッセージ
2022年度は新型コロナウイルスによる行動制限が解除され、様々な行事の制限も緩和されて来ました。外国との往来も増え、久しぶりに観光や帰郷を楽しむ人が戻ってきました。一方、「緊急小口資金」「総合支援資金」の返済免除の申請が3分の1に上るなど、再就職や収入の回復が見通せず、経済再建や自立に向けた支援が必要な人が多くいます。
世界では、ロシアによるウクライナでの戦争に伴う食料、エネルギー危機により経済成長率が減少し、パンデミックからの復興景気回復は鈍化しています。
「現在の危機は、最も脆弱な立場に置かれた人々が、自分たちに責任がほぼないにも関わらず、最も大きな打撃を与えています。国際社会は、人々の苦しみを回避し、すべての人々にとって包摂的で持続可能な未来を支援する共同の取り組みを強化する必要があります。」と国連の担当事務次長が述べています。
当法人では、大変難しい問題ではありますが、「家族法制の見直しに関する中間試案」(いわゆる共同親権に関わる内容等)へ意見を提出するなどこれまでの事業の経験を踏まえた発信も行いました。
事情はそれぞれあっても、子どもの最善の利益の確保となるよう制度が整えられることを望みます。
近年、地域社会や家族関係の煩わしさからか、つながりが薄れ孤独・孤立に陥る人が多くいます。
困難に直面する人に寄り添うためにも工夫しながら、当法人3つの柱である「若者支援事業」「相談事業」「居住支援事業」を通じて取り組んでまいります。
関係団体、賛助いただいている皆様にもさらなるご支援ご協力をお願いいたします。
2023年6月吉日
一般社団法人くらしサポート・ウィズ
理事長 吉中由紀